わんちゃんの爪切りに苦労している飼い主さんは、多いのではないでしょうか。
特にはじめてわんちゃんと暮らすことになった飼い主さんは、爪切りを購入したものの、人間の爪とかなり異なるわんちゃんの爪を見て途方にくれているかもしれませんね。
「爪切りは買ったけど、どうやって切ればいいの・・・」
そんな不安だらけの飼い主さんに爪切りの必要性と爪切りのポイントを紹介します。
犬の爪きりの必要性
わんちゃんの爪は、切らなければ伸び放題となります。
特に室内で暮らしているわんちゃんであれば、爪が固い地面に触れるのは散歩の時ぐらいですから、伸びた爪が削れる機会もありません。(散歩したぐらいでは、爪はほとんど削れませんが、、、、)
そもそも、わんちゃん(犬)は、狩猟のパートナーとして人間と共に暮らしてきた長い歴史があります。
狩猟では人間が弓矢や銃、罠により捉えた獲物(動物)を人間より先に見つけ出して、人間が獲物を仕留めるまで逃げないように追い詰める役割がありました。
野生の動物は、追い詰められれば反撃します。
猪のような獰猛な動物を相手であれば、反撃により致命傷となるような傷を追うこともあったでしょう。
野ウサギや野ネズミような小動物でも、反撃してきます。
野生の小動物は、我々ではイメージできないくらい凶暴な個体もいます。
そういった野生動物を相手にするためにわんちゃんの爪は貴重な武器になります。
身体を俊敏に活動させるために爪がスパイクの役割を担います。
野原や森といった荒れた地面をスピーディーに走るためには、骨格や筋力と共に爪も重要な役割を果たします。
わんちゃん(犬)の爪は、そういった生活に適応するための進化したものです。
ですから、現在のようにマンションの室内で暮らし1日2回の散歩に適応できる爪ではありません。
飼い主さんが、爪のケアを怠ると爪が伸びてしまうため、爪がわんちゃん本来の動きを妨げてしまうことになります。
爪が伸びすぎることで、わんちゃんは歩くバランスを崩します。
それは筋肉や関節、骨格のバランスを悪くすることに繋がり、炎症などを起こす可能性も高くなります。
また、わんちゃん自身の健康状態が悪くするだけでなく、飼い主さんやその家族、また他人を爪により傷つける可能性もあります。
わんちゃんの爪切りは絶対に必要なのです。
爪切りのコツ
爪切りの頻度
わんちゃんの個体によって、爪が伸びる速度は違います。
同じ犬種でも個体差が多少の差がありますので一概には言えません。
あくまでも目安としては、月に1回ぐらいをベースとして、爪が伸びるのが早いわんちゃんはもっと期間を短縮してあげましょう。
爪の長さの目安
爪切りで一番難しいのは、爪の長さです。
人間の爪は、とても分かりやすいカラーの違いがありますから“目安”を決めるのは簡単ですが、わんちゃんはそうはいきません。
血管を傷つけると出血するので、注意が必要です。
用意するもの
爪切りは、ハサミタイプとギロチンタイプがあります。
飼い主さんが扱いやすい方をご使用ください。
ペット用の爪切りは、ペットショップやホームセンターで扱っています。
アマゾンや楽天などのネットショップでも購入できます。
人間の爪切り同様に商品によって切れ味が異なりますので、きちんとした爪切りを選びましょう。
ちなみにトリミングサロンや動物病院ではギロチンタイプのものを使用することが多いです。
はじめて爪切りをする飼い主さんや爪切りに慣れていない飼い主さんは、わんちゃんの爪を切りすぎて出血したときに備えて、止血剤も購入しておきましょう。
止血剤もペットショップやアマゾンなどで購入できます。
怖がらないための方法
爪切りを嫌がるわんちゃんもいます。
わんちゃんの性格に対処法は異なります。
爪切りを見せる
何をされているのかを常に知りたいわんちゃんには、あえて爪切りの様子を見せあげましょう。
爪切りを見せない
爪を切られていることに恐怖を感じるわんちゃんには、爪切りが見えない状態にすることが大切です。
寝かせる
寝かせることで落ち着くわんちゃんもいます。
横に寝かせて爪切りをしてください。
爪の切り方
爪を切る一番のポイントは血管です。
白い爪は血管が見えやすいのですが、黒い爪の血管は見えないことがありますので少しずつ切っていくしかありません。
1.カットする爪をしっかりと確認できるようにします。
2.角を落とすように少しづつカットしましょう。
3.爪切りでカットしたままではなくヤスリをかけます。
無理は禁物
爪切りの必要性はご理解いただけたでしょうか。
爪切りのポイントを掻い摘んで紹介させていただきましたが、ハードルが高いと感じた飼い主さんもいるかもしれません。
何事も慣れが必要なので、血管に注意しながら爪を切ってみましょう。
中には、わんちゃんが怖がって爪を切らせてくれないこともケースもあるでしょう。
そういう時は無理せず、トリミングサロンや動物病院でお願いするのも1つの手段です。